2011年11月26日土曜日

第9回クラミドモナスワークショップ

11月25−26日

岡崎にて、第9回クラミドモナスワークショップが開催されました。

クラミドモナスワークショップは、クラミドモナスを用いている多様な分野の研究者が集まり、それぞれの最新研究や研究手法に関する情報交換を行う会です。


今回のワークショップでは、クラミドモナス以外にも紅藻、藍藻、珪藻を扱う研究者も参加され、これからの藻類研究について様々な意見交換がなされました。
コーヒーブレイク&ポスターセッションの様子

また、東大の神谷律教授による招待講演が行われ、神谷教授とクラミドモナスとの出会いからこれまでの30年間を聞く事ができました。


神谷教授の若手時代の話や、鞭毛の研究の歴史を分かりやすくお話いただき、皆さん非常に楽しいひとときを過ごす事ができたのではないでしょうか。
東大・神谷教授の講演の様子

ワークショップの締めくくりとして、これからの微細藻類の研究に関する総合討論が行われ、今後もクラミドモナスのみならず、様々な藻類研究者間のネットワークを広げ、よりよいモデル藻類研究を推進することを確認し、閉会となりました。
総合討論の司会をされる京大・福澤教授

最後に、参加者で集合写真を撮りましたので、ご覧ください。
私たちの研究室が主催したワークショプは、前回の微細藻類若手研究会もあわせて、いずれも晴天に恵まれました。
岡崎に研究室が移り、良い1年目となりそうですね!
岡崎カンファレンスセンター正面玄関にて
多数のご参加、会へのご協力ありがとうございました。
また次回のワークショップでお会いしましょう。
*その他の写真は、リンク先からご覧になることができます

2011年11月8日火曜日

Giovanni Finazzi博士の訪問

11月5日ー8日

フランスのグルノーブル原子力庁(CEA)より、Giovanni Finazzi 博士が来られました。
Finazzi博士は、私たちの研究テーマに近い研究をされており、藻類の光合成・光環境適応メカニズムの研究分野で著名な研究者です。

今回は、当研究室とFinazzi博士の研究室間で行っている共同研究に関する打ち合わせで来訪されました。
滝澤研究員(左)が自作した分光・蛍光測定器装置を用いた新たな光合成測定法の原理を提案するFinazzi博士(右)

日程的には、二日間という短い時間でしたが、とても有意義なディスカッションを行うことが出来ました。
得津研究員(左)の研究結果に関して質問・議論するFinazzi博士(右)

海外の第一線で活躍されている研究者とのディスカッションは、博士研究員にとって非常に刺激になります。
皆川教授(左)と共にサンゴ水槽のメンテナンスを行うFinazzi博士(右)

2011年11月1日火曜日

サンゴ・褐虫藻研究会

10月31日ー11月1日

基生研のサンゴ研究立ち上げチーム(上野研松林研重信研、皆川研)、OIST:佐藤研、琉球大学:酒井研日高研、お茶の水女子大学:服田研のサンゴ研究者が集まり、第1回サンゴ・褐虫藻研究会が開催されました。

当研究室からは、皆川教授と研究員の得津が参加しました。

10月31日は、研究会前日ですが、早速懇親会を行いました。サンゴの研究の話で盛り上がります。
懇親会:東岡崎駅前の居酒屋にて

11月1日は、サンゴ研究の現状と今後のサンゴ研究会の打ち合わせを行いました。


サンゴ及び共生する褐虫藻のゲノム解読状況、沖縄周辺におけるサンゴ礁の現状、サンゴと褐虫藻の共生システム研究の現状など、多くの議論が交わされました。


研究会後、参加したサンゴ研究者に当研究室のサンゴ水槽を観賞してもらいました。
プロの目による鑑賞とあり、少々緊張しましたが、キレイな状態だと評価されました。


ただ、自然に生育するサンゴとは異なり、全体的に突起部分が小さいそうです。
一般的に観賞用に水槽で育成されたサンゴは、このようになるそうです。

今後、サンゴに共生する褐虫藻の環境適応メカニズムを、現場レベルで調査・解析するにあたり、室内環境で育成したサンゴと、現場におけるサンゴの状態の差異を考慮する必要があると思われます。