2012年6月11日月曜日

ドイツ・Münster大学での共同研究(By 得津研究員)ーその①

6月11日


ポツダムでのクラミドモナス会議も終わり、殆どの研究者は、それぞれの研究場所へと戻りました。

一方で、そのまま修行の旅に出る研究者もいます。

当研究室の得津研究員もその一人です。


ポツダムからベルリンへと移り、 Giovanni Finazzi博士とのディスカッションを終えた得津研究員は、これからMünster大学へと移動し、Michael Hippler教授の研究室で共同研究を行う予定です。

ここからの更新は、得津研究員による近況報告を続けて行きたいと思います。


ベルリン中央駅正面

ベルリン中央駅(半?)全貌


まずは、ベルリン中央駅から、都市間高速列車(ICE)に乗ってMünsterへ向かいます。

乗り換えは、途中Hamm駅にて。

Hamm駅からは、地域列車に乗り換えMünsterへ

ICEの到着時間が遅れ、乗り換えギリギリでしたが、無事にMünster駅行きの電車に乗れました。

駅に着いた所、Hippler教授のもとで研究する博士課程学生のAnaさんが(日本車で!)迎えに来てくれていました。

無事に、ゲストハウスへと送ってもらい、いよいよ共同研究の始まりです。

学ぶ事が多いとは思いますが、Hippler研の学生たちに圧倒されないように頑張りたいと思います。


それでは、また簡単な近況を報告していくと思いますが、暖かい応援よろしくお願い致します。


By 得津研究員@University of Münster

University of Münser (シンボルの城)


2012年6月10日日曜日

Chlamy 2012

6月5―10日


ドイツのポツダムにて、Chlamy2012 (国際クラミドモナス会議)が開催されました。

国際クラミドモナス会議は、2年に一度、世界中のクラミドモナス研究者が一同に会する学会です。

研究分野は多岐に渡り、当研究室のように光合成の研究をしている研究者も居れば、鞭毛や雌雄接合、遺伝工学、水素発生などの研究者も参加します。

今回は、日本でも良くしられているポツダム宣言が採択された地、ポツダムにて行われました。

場所は、ポツダムの中心から少し離れた、会議用のホテルとなっており、国際クラミドモナス会議恒例の『都市部から外れた場所での缶詰』条件を満たしての開催となりました。





今回の会議では、当研究室の得津研究員が口頭発表に選ばれました。

第一セッション『Photosynthesis』で、2日目(初日は受付&Key Note Lectureのみ)に発表でした。

それでは、発表前日の得津研究員の様子をどうぞ。

ベルリンの街中にて...(東京大学・若林助教による撮影)

少し、不吉な雰囲気ですね。

でも大丈夫です。無事、発表も終わり大きなプレッシャーから解放されたようです。



クラミドモナス学会では、朝8時半から夜10時頃まで口頭発表・ポスター発表と続きます。

ポスターセッションの様子

口頭・ポスター発表ともに、自分たちの専門分野の研究者だけでなく、鞭毛やバイオ燃料分野の研究者も1つの会場に集まるため、多くの人で賑わいます。

これも、クラミドモナス会議の醍醐味ですね。



また、最新の発表(論文になる前の非公開研究)の多くあるため、学会期間中、多くの共同研究の発足も見られました。

私たちの研究室も、得津研究員の発表を聞いた複数の研究者との共同研究が始まりそうです。

もちろん、他の研究室の発表により、こちらから共同研究をもちかける例もあります。



5日間ですが、いつも通り、とても内容の濃い学会でした。

この後、得津研究員はドイツに残り、単身Münster大学にて共同研究を行う予定です。

そちらの情報も、今後紹介していきたいと思います(By 得津)。






2012年6月2日土曜日

日本光合成学会

6月1−2日

東京工業大学にて、第3回日本光合成学会が開催されました。

当研究室からは皆川教授、滝澤、大西、得津研究員が参加しました。

今大会では、『光合成と藻類バイオテクノロジー』および『植物とCO2』という2つのシンポジウムが行われました。

前者は、皆川教授がオーガナイザーを務めました。
 
また、滝澤研究員が光合成研究に欠かせないクロロフィル蛍光測定について、『LakeモデルとPuddleモデルに基づくクロロフィル蛍光指標』というポスター発表を行いました。
 

本大会では、昨年Nature誌に掲載された光化学系II複合体の結晶構造解析を行った研究チームに、初の学会特別賞が授与されました!


本年の植物生理学会でもお話した川上特任准教授を含めた4人の方々が受賞されました。

おめでとうございます!!



2012年5月18日金曜日

Giovanni Finazzi博士との共同研究

5月14—18日


フランスのグルノーブル原子力庁(CEA)より、Giovanni Finazzi 博士が来られました。

昨年の訪問から2回目です。

今回は研究員の得津との共同実験のため、基生研まで来られました。


基生研まで来られた理由は、今回の実験が世界中で基生研でしか行えないためです。

その実験とは。。。ズバリ、世界で唯一、生物学用に稼働している大型スペクトログラフを用いた実験です!!

実験のセットアップを行う皆川教授(緑)とFinazzi博士(青緑)


実際の実験風景は、こんな感じになっています。
それぞれの波長における生物の反応を確かめます。

今回の実験では、光学解析室の技術員である東さんに大変お世話になりました。
ご協力、どうもありがとうございました!!

皆川教授(赤)とFinazzi博士(黄)と東技術員(緑)
*大型スペクトログラフ前にて


2012年4月19日木曜日

Michael Hippler教授の来訪


4月19ー20日

ドイツのMünster大学より、Michael Hippler教授が来訪されました。

Hippler教授は、クラミドモナスや植物を用いた光環境適応メカニズム、光化学系タンパク質のプロテーオーム解析の第一人者です。

研究交流目的で、日本を訪れられていましたので、セミナーおよび研究ディスカッションをするために当研究室にも来ていただきました。

皆川教授(左)と研究トークをするHippler教授(右)


また、部門公開セミナーにて、研究紹介もしていただきました。
セミナー前に既に研究内容に関する議論を始めてしまうHippler教授と皆川教授


研究ばかりでは息もつまるので、この地方の名物のうなぎで日本の食文化を体験してもらいました!
岡崎市の名店にてうな丼を満喫しました!

ドイツと日本の食文化について熱く語らいました!

6月には、ドイツのポツダムにて国際クラミドモナス学会が開催されます。

学会でもHippler教授との食文化ディスカッションが盛り上がる事間違いなさそうです。

なお、この国際学会では、当研究室の得津が発表する予定です。

(現地から?)学会リポートにご期待ください!



それでは、Hippler教授、色々なお話ありがとうございました。

またお会いできる時を楽しみにしております。

2012年4月2日月曜日

2012年度の幕開け

2012年4月


新年度が始まりました。

当研究室には、3人の新しいメンバー(研究員2人+技術支援員1人)が加わりましたので、ご紹介します。

まずは、研究員の一人として、鎌田 このみ(かまだ このみ)が加わりました。

もう一人の研究員として、相原 悠介(あいはら ゆうすけ)が加わりました。

技術支援員として、米澤 晴美(よねざわ はるみ)が加わりました。

これで、ますます研究室が発展すること間違いなしです!


また、基生研周辺の桜が満開だったため、改めてメンバー集合写真を撮影しました。

左から...
後列:滝澤、大西、相原、皆川、得津
前列:鎌田、星、米澤













まじめ過ぎるので、もう一枚(笑)

2012年4月1日日曜日

Jon Nield博士の来訪

4月1—4日


研究員の得津との共同研究打ち合わせのため、イギリスから、Jon Nield博士が来訪されました。

Nield博士は、電子顕微鏡を用いたタンパク質複合体の構造解析の専門家です。

今回の研究打ち合わせでは、得津が単離・精製したタンパク質超分子複合体の3次元構造解析に関する今後の研究方針について話し合いました。


このプロジェクトには、自然科学研究機構 統合バイオサイエンスセンターの永山教授にも協力していただいています。


私たち日本の研究グループで行う研究手法についてNield博士に知ってもらいます。

永山教授(右)による電子顕微鏡設備の説明を受けるNield博士(左)
岡崎統合バイオサイエンスセンター電子顕微鏡室にて

丸2日間にも及ぶ綿密な打ち合わせと議論により、今後の研究展開が非常に楽しみなものとなりました!



また、Niled博士が折角日本に来られたということで、研究員の大西・得津のおすすめのお店にて、日本酒とおいしい料理を堪能していただきました。

日本式の日本酒の注ぎ方(あふれるくらい多量に注ぐ)を見て、感激するNield博士

より素晴らしい成果を期待して、乾杯!!

2012年3月30日金曜日

2012年オープンキャンパス

3月30日


先日アナウンスした、オープンキャンパス『春休み!基礎生物学研究所へ行こう。』が開催されました。

研究ポスター紹介での得津研究員の熱心な勧誘により(?)、当研究室へ多くの見学者が来られました!

お茶をしながらの光合成トーク
藻類培養槽の前にて皆川教授による説明

一連の研究室見学の後には、皆で懇親会を開きました。

再度ポスターの説明や、研究員の話を聞きながらの懇親会で、至る所で熱い議論・勧誘が行われていました!



今回、オープンキャンパスに参加した方も、都合が合わずに参加できなかった方も、もし興味があれば『研究三昧!体験入学』に応募してみてはどうでしょうか?

当研究室では、昨年も数人の体験入学生を受入れ、実際に研究体験をしてもらいました。




詳しくは、上記バナー(直リンク)から内容をご確認ください。

1次募集および2次募集がありますので、参加を検討される方は、それぞれの応募期限までに申し込みをしてください。

それでは、お会いできる日を楽しみにしています。

2012年3月27日火曜日

オープンキャンパスの開催予告

3月27日


基礎生物学研究所が開催するオープンキャンパス『春休み!基礎生物学研究所へ行こう。』が迫っています。


当研究室も、研究室紹介および見学を行う予定です。

興味のある方は、直前まで参加受付を行っていますので、下記バナー(直リンク)の『参加申込み』タブより、お申込ください。


昨年の研究所一般公開では、まだ研究室の引っ越し後間もなかった事もあり、研究室内の見学はあまり充実していませんでした。

今年は、研究室のリフォームも終わり、まさに私たちの研究室でどのような研究を行っているのかを間近で見学することが出来ます。




学部生・修士課程の方で、進路が決まっていても、決まっていなくても、

・基礎生物学研究所ってどんなところ?


・光合成の研究ってどんなことをしているの?


・最先端の生物学を見てみたい!

といった疑問・希望がある方は、是非ご参加ください。

研究員一同、お待ちしております。

2012年3月18日日曜日

第53回 植物生理学会年会

3月16ー18日


京都産業大学にて、第53回植物生理学会年会が開催されました。

当研究室からは、皆川教授と3人の研究員が参加しました。

また、滝澤研究員がポスター、得津研究員が口頭発表を行いました。


『太陽系外惑星における光合成』という題で発表する滝澤研究員
非常に多くの研究者の興味を引き、大盛況でした。

滝澤研究員(左)と大阪市立大の川上特任准教授(右)
川上博士は光化学系2の結晶化構造解析の第一人者として有名な研究者です

『緑藻のNPQに関与する光化学系超複合体の精製』という題で発表する得津研究員
初日のセッション最終発表でしたが、多くの研究者が質疑応答に参加してくださいました

2012年3月12日月曜日

研究室のリフォーム

3月12日


基生研に研究室が移り、約1年経過し、研究もだいぶ軌道にのってきました。

今後、メンバーが増加する可能性も考え、より機能的かつ効率的にスペースを利用するため、研究室のリフォームを行う事になりました。

実験室の全ての機器、試薬類を測定部屋へと搬出しました。

搬出前の写真を撮り忘れてしまいました...
全ての搬出物は測定室へ...

今週末より開催される、日本植物生理学会の年会に合わせて、リフォーム工事が行われます。

年会からの帰りが楽しみですね。

2012年2月14日火曜日

神戸大学より横野牧生特別研究員の来訪

2月14日

神戸大学より、横野牧生特別研究員が来訪されました。

横野博士は、クロロフィル蛍光測定の専門家であり、今回は研究員の得津の測定に協力していただきました。

これまで、測定が困難と思われていたサンプルについて、測定時のアドバイスをいただいて早速試したところ、見事に測定が成功しました!

測定結果も非常に興味深いものであったことから、皆川教授も参加し、おおいに議論しました。

得津研究員の書いた測定結果説明をもとに考察中の横野博士(左)と皆川教授(右)
興味深い結果であるものの、3人とも結果の解釈に煮詰まりはじめています...

最終的に、理に適った考察ができたことで、今回の測定がいかに画期的であるかを再確認することができました。

横野博士、どうもありがとうございました。
また、研究室に来ていただける日を楽しみにしております。

2012年1月19日木曜日

2台目サンゴ水槽の導入

2012年1月19日

あけましておめでとうございます。

当研究室が、基生研に移り無事に新年を迎えることができましたのは、様々な人に助けられてのことです。

この場を借りて、皆様に御礼申し上げます。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。


さて、タイトルの通り、2台目のサンゴ水槽を導入しました。


水槽設置の様子をご覧ください。



素晴らしい水槽が出来上がりました!
2台目の水槽:より太陽光に近い光を照射しています

初代水槽とあわせて、よりサンゴ−褐虫藻の研究が進む事間違いなしです。
初代水槽:サンゴの育成が軌道にのり安定しています

2011年12月17日土曜日

海外留学生インターンシップ2011

11月28日から12月17日

ドイツの大学から、Yousef Kamrani君が来ました。

Chlamydomonas 培養細胞横にて


基礎生物学研究所が費用を援助している研究インターンシップと、大学院入試を受験しました。

得津研究員の担当のもと、当研究室で行う研究を体験しました。


2011年11月26日土曜日

第9回クラミドモナスワークショップ

11月25−26日

岡崎にて、第9回クラミドモナスワークショップが開催されました。

クラミドモナスワークショップは、クラミドモナスを用いている多様な分野の研究者が集まり、それぞれの最新研究や研究手法に関する情報交換を行う会です。


今回のワークショップでは、クラミドモナス以外にも紅藻、藍藻、珪藻を扱う研究者も参加され、これからの藻類研究について様々な意見交換がなされました。
コーヒーブレイク&ポスターセッションの様子

また、東大の神谷律教授による招待講演が行われ、神谷教授とクラミドモナスとの出会いからこれまでの30年間を聞く事ができました。


神谷教授の若手時代の話や、鞭毛の研究の歴史を分かりやすくお話いただき、皆さん非常に楽しいひとときを過ごす事ができたのではないでしょうか。
東大・神谷教授の講演の様子

ワークショップの締めくくりとして、これからの微細藻類の研究に関する総合討論が行われ、今後もクラミドモナスのみならず、様々な藻類研究者間のネットワークを広げ、よりよいモデル藻類研究を推進することを確認し、閉会となりました。
総合討論の司会をされる京大・福澤教授

最後に、参加者で集合写真を撮りましたので、ご覧ください。
私たちの研究室が主催したワークショプは、前回の微細藻類若手研究会もあわせて、いずれも晴天に恵まれました。
岡崎に研究室が移り、良い1年目となりそうですね!
岡崎カンファレンスセンター正面玄関にて
多数のご参加、会へのご協力ありがとうございました。
また次回のワークショップでお会いしましょう。
*その他の写真は、リンク先からご覧になることができます

2011年11月8日火曜日

Giovanni Finazzi博士の訪問

11月5日ー8日

フランスのグルノーブル原子力庁(CEA)より、Giovanni Finazzi 博士が来られました。
Finazzi博士は、私たちの研究テーマに近い研究をされており、藻類の光合成・光環境適応メカニズムの研究分野で著名な研究者です。

今回は、当研究室とFinazzi博士の研究室間で行っている共同研究に関する打ち合わせで来訪されました。
滝澤研究員(左)が自作した分光・蛍光測定器装置を用いた新たな光合成測定法の原理を提案するFinazzi博士(右)

日程的には、二日間という短い時間でしたが、とても有意義なディスカッションを行うことが出来ました。
得津研究員(左)の研究結果に関して質問・議論するFinazzi博士(右)

海外の第一線で活躍されている研究者とのディスカッションは、博士研究員にとって非常に刺激になります。
皆川教授(左)と共にサンゴ水槽のメンテナンスを行うFinazzi博士(右)

2011年11月1日火曜日

サンゴ・褐虫藻研究会

10月31日ー11月1日

基生研のサンゴ研究立ち上げチーム(上野研、松林研、重信研、皆川研)、OIST:佐藤研、琉球大学:酒井研と日高研、お茶の水女子大学:服田研のサンゴ研究者が集まり、第1回サンゴ・褐虫藻研究会が開催されました。

当研究室からは、皆川教授と研究員の得津が参加しました。

10月31日は、研究会前日ですが、早速懇親会を行いました。サンゴの研究の話で盛り上がります。
懇親会:東岡崎駅前の居酒屋にて

11月1日は、サンゴ研究の現状と今後のサンゴ研究会の打ち合わせを行いました。


サンゴ及び共生する褐虫藻のゲノム解読状況、沖縄周辺におけるサンゴ礁の現状、サンゴと褐虫藻の共生システム研究の現状など、多くの議論が交わされました。


研究会後、参加したサンゴ研究者に当研究室のサンゴ水槽を観賞してもらいました。
プロの目による鑑賞とあり、少々緊張しましたが、キレイな状態だと評価されました。


ただ、自然に生育するサンゴとは異なり、全体的に突起部分が小さいそうです。
一般的に観賞用に水槽で育成されたサンゴは、このようになるそうです。

今後、サンゴに共生する褐虫藻の環境適応メカニズムを、現場レベルで調査・解析するにあたり、室内環境で育成したサンゴと、現場におけるサンゴの状態の差異を考慮する必要があると思われます。

2011年10月31日月曜日

新しい仲間が増えました 2

10月31日

当研究室に設置しているサンゴ水槽に、更に仲間が増えました。

前回から更ににぎやかになりました。

今回追加された仲間は、下記の通りです。

コユビミドリイシ(Acropora digitifera)

沖縄周辺のサンゴ礁に多く生息し、1998年のサンゴ大量白化現象で最も被害を受けたと言われている種です。そのため、このサンゴ種を用いた研究は、サンゴの白化現象の理解に直結します。


今後は、このサンゴに共生している褐虫藻のゲノム解読が期待されます。
私たちの研究室では、このサンゴに共生する褐虫藻をターゲットとし、光合成の観点からサンゴの白化現象の解明・対策を進めたいと考えています。


ハナバチミドリイシ(Acropra cytherea)

コユビミドリイシの仲間で、サンゴの中のミドリイシサンゴ系のサンゴです。見た目はコユビミドリイシにそっくりですが、専門家の目により選別されました。
自然のサンゴ礁では、大きいものは3m以上の群体まで生長するそうです。



シライトイソギンチャク(Heteractis crispa)
シライトイソギンチャク with カクレクマノミ

言わずと知れたイソギンチャクの一種です。全体的に緑色(光合成藻類が共生しています)で、触手の先端は青色になっています。サンゴと同じ刺胞動物に分類されます。

前回導入したタマイタダキイソギンチャクは、最初は大きく見えたのですが、水槽内環境が合わなかったのか、群体から3個体に分離してしまったため、カクレクマノミとの共生関係が見られませんでした。
タマイタダキイソギンチャク(Entacmaea ramsayi)- 3個体の内の1つ

しかし、シライトイソギンチャクは、カクレクマノミが入れるくらい大きいため、写真のような共生関係が見られます。



ニザダイ(Prionrus scalprum)

水槽内に繁殖するコケ(ラン藻など)を食べてくれます。
また、このような種の一部は、サンゴのポリプ(サンゴにある穴から出ている花のようなサンゴ本体)を食べることもあるそうですが、サンゴの生育には大きく影響しないそうです。



イシヨウジ(Corythoichthys haematopterus)

水槽内のコケや、植物プランクトンを食べます。
あまり積極的に泳ぎまわることはありませんが、岩の表面や底面を滑るように移動する姿は、なかなか愛嬌があります。


これらの生物以外にも、水槽内の岩(ライブブロック)の中にもともと住んでいた生物が、続々と出現してきましたので、興味のある方は、是非お越しになってください。

2011年10月28日金曜日

次世代シーケンサーの利用に向けて

10月26ー28日

当研究室の藻類を用い、基生研生物機能情報分析室の次世代シーケンサーを利用した研究を進めることになりました。

 Illumina社製次世代シーケンサー(Hiseq2000)と大西研究員

次世代シーケンサーの利用に先立ち、博士研究員の大西と得津が、藻類から精製したゲノムのライブラリ調整を行いました。

また、クラミドモナスの鞭毛に関する研究に携わっておられる、東京大学の神谷研究室から、 若林憲一助教が実験行程の見学に来られました。
ライブラリ調整の様子


今回は、初めてのゲノムライブラリ調整なので、次世代シーケンサーのスタッフである、北爪達也博士にサポートしていただきました。

各工程での注意点などのアドバイスと、非常に丁寧なサポート、本当にありがとうございました。

2011年9月12日月曜日

新しい仲間が増えました

9月12日

当研究室に設置しているサンゴ水槽に新しい仲間が来ました。

水槽内にコケが多量に繁殖し、サンゴの生育に影響するため、コケ取り用の海水魚を導入しました。
また、同時に、微細藻類との共生生物(研究対象)として、イソギンチャクや、シャコ貝も導入しました。



イソギンチャクは、岩場の隙間に隠れてしまい、写真を撮る事ができませんでしたが、近い将来『ファインディング・ニモ』でおなじみの“カクレクマノミ”との親密な関係を見せてくれると思います。


また、基生研広報室の川口コリンさんが水槽を見に来られました。
サンゴについてとても詳しいので、広報活動だけでなく、当研究室のサンゴ水槽アドバイザーとして活躍してくれるかもしれません!